かぞく、くらす、たびをする。

The Monocle Guide to Good Business

Monocle Guide to Good Business 中身

 

久しぶりに洋書を買いました。

イギリス発のグローバルな雑誌「モノクル(Monocle)」が出した書籍で、
The Monocle Guide to Good Business」です。

さて、どんな本なのか? 本から引用すると:

The Monocle Guide to Good Business is a book for would-be business leaders, start-ups and established companies that feel it’s time for some new ideas. But don’t expect management speak, nor miracles for untold riches. It’s not a book about staging a revolution. It’s a book about doing a job you love.  And even taking your dog to work.

これは、ビジネスを始めようとしている人や創業したての若い会社、そして、何か新しいアイデアが必要だと感じている会社のための本です。
しかし、いわゆるビジネス本にあるマネージメント論や、知られざる成功者の秘密なんかは書いてはありません。ビジネスに革命を!という本ではないのです。
この本は「好きな仕事をするための本」です。そして、それは例えば”職場に犬を連れて行く”ことだって含まれるのです。

 

ページをめくれば、
ロンドンのホテル、サンフランシスコのセレクトショップ、スイスの小さな映画館、コペンハーゲンのデザインスタジオ、パリの眼鏡工房・・・モノクルが選ぶ世界中の”Good Business”のサンプルがずらりと並びます。

 

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こうして眺めているだけでも楽しめる本ではあるのだけれど、

It’s a book to be used – write in the margins and turn over the corners of the pages. ( これは使われるためにある本です。余白にメモをしたり、ページの端を折ったりして使ってください。)

と、モノクルも言っているように、これは「使う」ための本だと思う。

 

素晴らしいインスピレーションブックであるのは間違いない。
けれど、その見た目の素敵さ以上に、(いわゆるビジネス本のもつ実用性とは異なるけれど)よく考えられた機能的な”使える”本なのだ。

そもそも、業態も、業種も、規模も異なる会社が1冊にこれほどたくさん集められていることがスゴイ。農業や伝統工芸みたいなローカルなスモールビジネスから、工場やホテル経営みたいなグローバルなビックビジネスまで。はたまた、設立間もない新しい会社から、100年以上続く家族経営の伝統的な会社まで。
本当に多種多様なビジネスがモノクル視点で集められている。

さらに、心地よいオフィスの作り方、ビジネスを始めるに相応しい場所の探し方みたいなハウツーから、世界の優れたロゴデザイン、出張先で食べたい朝食なんてものまである。

300ページにおよぶ情報を秩序立てて整理しつつも、自由さや、ワクワクさせる空気感は失わない。気分のままにページをめくっても、何かを探って章を追っても、その時々に相応しい何かを与えてくれる本だと思う。

 

 

話は変わって、この本を開いて驚いたことの1つ。

それは「日本」の割合が非常に多いこと。
全7チャプターの全てにおいて、日本のビジネスが紹介されている。

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モノクルはニューヨーク、イスタンブールをはじめ、東京にも支局がある。

さらに日本では、有楽町に世界初のモノクルカフェをオープンさせたり、東京・富ヶ谷にオフィス兼ショップの「モノクルショップ東京」もあるし、日本のブランドとコラボして商品を開発したり、強い関係性がある。

 

でも、なんで、そんなに日本が好きなんだろう?

 

それは編集長であるタイラー・ブリュレ氏の「きちんと感好き」にあるようだ。

 

その場に相応しい大人のラグジュアリーを大切にすべきだと思っている。立場やオケージョンに相応しい行動とマナーを愛している。日本が好きなのもその部分が残っている国だから。

ー 雑誌『Dumbo Feather』でのインタビューより(こちらから引用

 

タイラー・ブリュレは、世界中のデザイン好きから愛されるイギリスのデザイン紙「ウォールペーパー」の創業編集長であり、その黄金期を築いた後に「モノクル」を創刊してこれまたヒットさせる。世界の雑誌業界をリードすると言われる、強い美学と哲学の持ち主だ。

そしてなにより、写真を見れば分かるけれど、タイラー・ブリュレ氏自身が作っている雑誌に負けないぐらいにおしゃれで、本当にカッコいい。たぶん、ちゃんとカッコつけてる人が好きで、おしゃれな人って見られることを臆さない、そういう美意識を大事にしているんだろう。

そういう人がGood Businessのお手本として「日本」をたくさん取り上げていることは、単純に誇らしくもあり、不思議な気持ちにもなりました。

 

TheMonocleGuidetoGoodBusiness 

ちなみに、この本は先に出版された「The Monocle Guide to Better Living」に続く第2弾。前書のテーマは「how to live well (豊かに生きる方法)」でした。

平たく言えば、1冊目が「LIFE(暮らし)」で、2冊目が「WORK(仕事)」。
これは二冊そろえて自宅に置いておきたい気がします。

 

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This article was written on 28 3月 2015, and is filled under 考える.

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