かぞく、くらす、たびをする。

古民家改修日記(12)古材を使うことについて

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ついに床板を貼るところまでやってきた、広間(元・長囲炉裏間)の工事!
解体や、砂利入れをしていた頃のことを思い出すと、感無量です。
しかし、この作業こそが最後で最大?の難問。
はがすのも大変だったけれど、貼るのもまた大変だったのでした。

20121206-010124.jpgだって、古材ってこういう状態なんですよ。
厚みはぜんぶ違う。形状もぜんぶ違う。釘も残ってる。
でも、こういう良い材は今では手に入らないし、やっぱり絶対いいんです。すごい貴重。
ただ、使うには、それを使える技術と苦労を惜しまぬ手間が必要ということが今回で分かりました。
気分だけでは、アイデアだけでは、使えないってことなんだなぁ〜と。

さて、板を貼る前に。まずは釘などをグラインダーで切っていきます。
古い板は固くて、釘はさびて抜けにくく、無理に抜くと板が割れて傷ついてしまうので、
無理に抜かずにこうしてカットしていきます。突起が残らない様、深めに削っていきます。
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続いて、前に貼ってあった時のクサビなど付属材をノミできれいにはがします。
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そして、元通りの順番に並べていかないと貼れないので、並びを確認しながら・・
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まずは板の高さを測ります。高すぎる場合には、電動かんなやのみで削ります。薄い場合には、数mm単位で違う厚さの材木を下に挟んで高さを調整していきます。
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板面の高さが概ねあったら、角や面が合うか、全体とのバランスを確認します。
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そして古材が接する箇所に木工ボンドを付けていきます。
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そしたら、板をしっかりとはめ、合わせます。20121205-231938.jpg

あとは、ビスで固定したら、一枚完成!
・・ところが、ここでビスの力で高さが変わってしまったりするので、そしたら最初からやり直し。
最初はこれくらい大丈夫か?と思って作業していても、どんどん拘りが出てきてほんの少しの段差が気になりだします。。。20121205-231958.jpg

ちなみに、古い板なのではがす時に割れてしまった部分もあります。割れた箇所は、こんな風にボンドで付けてから、ビスでしっかり押さえます。後にこの固定用の木とビスははずします。20121206-010139.jpg

元から貼ってあったものを、元の通りに貼るだけのはずが、やっぱり最後は微小な誤差などが積もり積もって合わなくなってきます。カンナをかけて様子をみながら、少しずつ板の幅を調整していきます。
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最後の一枚の調整に手間取る。 何度かやって、今度こそ。
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お、お、ちょうどぴったり入る、か、も、、、、入った!
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やったーーーー!はがした古材の板をきれいに元に戻す事ができました。
長い年月をかけて艶やかに黒く染まった手挽きのナラ板。床下をしっかりさせたから、さらにあと百年は活躍してくれるかな。
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さて、これで完成ではなく、もう1列分残っています。
つぶした長囲炉裏分の一列には、いつかの為にと大事にとっておいた古材を使います。
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同じ様に、一枚、一枚、調整しながら。根気づよく、丁寧に貼っていく作業です。
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One Comment

  1. 宮永汪仁
    2016年10月7日

    いやー。すごい労力です。ご立派!付き合ってくれる大工を探すのも、今では大変です。費用もかさんでくるしね。

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This article was written on 05 12月 2012, and is filled under リノベーション.

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