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3泊4日バルセロナ旅行レポート「世界遺産 アントニ・ガウディの作品群」

5月末に3泊4日でスペイン・バルセロナへ行ってきました。

アムステルダムから飛行機で3時間飛べば、そこは情熱の国スペイン!

灼熱の太陽、青い空。ねっとりとした空気。褐色の建物。

同じヨーロッパでも(気候も文化も)ドライなオランダとは全く違う、別の世界でした。

実質3日間もない短い旅でしたが、

特に感動したアントニ・ガウディの建築についてまとめてご紹介したいと思います。

 

ところで、私は今回スペインに来るまで、アントニ・ガウディについてはあまり興味もなく、

バルセロナと言えばガウディと言うことで見学に行ったものの、さして期待はしていませんでした。

だって、作品があまりに造形的なので建築としては正直よく分からないと思っていたし、

芸術としては趣味じゃないなぁぐらいと思っていました。

なんて浅はかだったのでしょうか。

 

まず初日に向かったのは、かの有名な「サグラダ・ファミリア」。

1882年に着工され、完成には300年かかると言われ、現在でも建設中の教会です。

ホテルから教会を目指して歩いてゆくと、住宅の間に突如この刺激的な建造物がにょきっと現れ、

そして実際に今でも毎日休まずに建設している事実を目に前にすると、

それだけで気が遠くなります。

お昼前の着いた時には入場を待つ長い行列ができていましたが、30分程で入れました。

 

入場ゲートは西側、待ち受けるのがこの「受難のファザード」です。

現代彫刻で描かれているためか、迫力に対して重苦しさはあまり感じませんでした。

 

エントランスの重いドアには何か文章が刻まれています。

娘がぎゅっとにぎりしめたのは「GRACIES」

 

中に入るとこのような美しい空間が広がります。

今まで入ったどの教会とも違う、一宗教を超えた、心に訴えるものがありました。

 

柱は高さが全部同じはなく、微妙に内側にかしいでいるような形で立っています。

間から光が差し込み、森の中で木を仰ぐような清々しさを感じさせます。

 

東側の「生誕のファザード」、隙間無く刻まれた彫刻が覆い被さるようにせまってきます。

しかし建築そのものの素晴らしさはもとより、驚くのは、

 

設計図がないまま建ててきたということ

ガウディは詳細の設計図を描かず、模型と実験を通じて構造を作っていったそうです。

その構想・構造を元に弟子達が作った資料や模型もスペイン内戦で大部分が消失。

このまま続けるべきか議論はあったものの、結局はその時代毎の建築家達が残されたデッサンや資料を元にガウディの構想を推測しながら建設を進めてきたというのです。

 

現在も建設中であり、これから更に変化するということ(2026年完成予定)

現時点で出来上がっているように(私には)見えるのですが、

イエスの栄光を表すメインファサード、18本建てられる塔の内10本が未完成という状態だそうです。

かつては完成まで300年かかると言われたこの教会も技術の進歩や資金が潤沢になり、

工期が大幅に100年程短縮されて、ガウディ没後100週年の2026年には完成予定だそうです。

 

しかし、これだけの規模の建築物を1人の建築家が構想したということも驚きであれば、

それを設計図もないまま時代を超えて建て続けているって、どんだけだと思う。

1人の人間の力と、無数の名もない人たちの力と。

胸が熱くなりました。

 

サグラダ・ファミリア(La Sagrada Familia)

住所:Calle Mallorca 401 08013 Barcelona

料金:13ユーロ ※塔の上へ登る場合は別途

 

さて、そこから灼熱の太陽の下、へろへろになりながら丘を登り向かったのが「グエル公園」

バルセロナの街を見下ろす丘の上にある美しい夢の庭園です。

当初は施主のグエイ伯爵から新しい分譲住宅地の建設として依頼をされたものの、

売り手が施主と建築家本人の2人しか現れず、施主の死後に公園として市に寄付されたそう。

2人が目指したのは「自然と芸術に囲まれた暮らし」だったそうですが、

その発想は当時としては先進的すぎて理解されなかったようです。

 

波打つベンチの側面には、鮮やかな色とりどりのタイルが張られています。

対して、ゴツゴツとした褐色の石が積まれた回廊。

正面のエントランス前の階段。

木陰ではミュージシャンの人たちがボサノバを演奏してて、すごくいい感じでした。

時間があれば果物やパン等を持って、ピクニックに来たら最高の場所です。

ただ、歩きは相当しんどいので交通機関がおすすめ。

 

 

そして、こちらが「カサ・パトリョ」

バルセロナのメインストリート(グラシア通)にある豪華な邸宅です。

夜はライトアップにより、壁面の造形がおどろおどろしく見えるかもしれませんが、昼間はこんな感じ。

 

色鮮やかな色彩とドットのポイントが際立ち、ぐっとメルヘン度がアップします。

この邸宅は、ファサードの石柱が骨を想起させることから「骨の家」とも呼ばれているそうです。

ちなみに、同じくガルシア通りには「カサ・ミラ」というガウディが手がけた邸宅があり、

こちらは石を切り出して作られたような造形から「石切場」と呼ばれています。

内装はこんな感じ(写真は公式サイトからお借りしました)

いずれの邸宅も見学が可能です。

 

・カサ・バトリョ(http://www.casabatllo.es/en/)

・カサ・ミラ(http://www.spain.info/ja/conoce/monumentos/barcelona/casa_mila_la_pedrera.html)

 

私が見学できたガウディ作品は以上ですべて。

いずれもあまりに現代の一般建築様式からはかけ離れていて、表面的な造形だけが目立って見えてしまうかもしれない。実際、私はそう思っていました。けれど生でみたガウディの建築物のその芸術性は圧倒的で、天才的でした。建築としても、芸術としても、時代を超えた作品なんだと思います。

ぜひサグラダ・ファミリアが完成したら、バルセロナ、もう一度訪れてみたいです。

 

 

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Information

This article was written on 12 6月 2012, and is filled under 旅する.

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